【Service】×「Thema」
【緩和ケア】×「地域づくり」
最期まで自宅で過ごすという希望をかなえるには、自宅における生活を支える地域の介護力が重要になります。
特に在宅療養が必要な場合においては、医療・介護職だけでなく、
ボランタリーな人々の、緩和ケアに関する理解とその力の存在がなくてはならないものといえるでしょう。
つまり、緩和ケアの質は、地域の力で向上させることができるのです。
事例: 無料セミナー・講座を通した緩和ケア教育
緩和ケアに関する誤った認識が、今なお多く存在すると思います。
緩和ケアは、生きることをあきらめた人、治療方針が尽きた人のためのケアである、という認識です。
この間違った認識の為に、緩和ケアを勧められた本人や家族は、ひどく傷つくことがあります。
この結果、本来受取るべき緩和ケアの効果を、受取れない結果となってしまいます。
多くの人が、自分自身もしくは家族が病になった時初めて、緩和ケアについて知り、その意味について考えます。
しかし、病と対峙しながらでは、その本当の意義や目的を理解することができないかもしれません。
だからこそ、まだ客観的に捉えられるときにこそ、緩和ケアについて知る必要があります。
わたしたちは、緩和ケアに関する勉強会や講座を地域に向けて開催していきます。
また、緩和ケアについて全く関心がない地域の人に向けては、
「傾聴」「ボランティア」「写真」などの緩和ケアにつながる様々なテーマを投げかけながら、
市民活動「郷づくり濱なかま」のセミナーの開催を支援し、緩和ケアの関心づけに働きかけを行っていきます。
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事例:誰もが携われるボランティアツールの開発
緩和ケアは専門領域であるという考え方があります。
つまり、医療の専門家が携わるものであり、特別な訓練が必要な手法であるという考えです。
この考えは間違えではありませんが、わたしたちは専門家でなくてもできるケアは存在すると考えています。
なぜなら、私たちは病に伏した時、家族や友人、また、様々な個々の経験を通して
緩和ケアで得られる結果と同じ種の効果を得た経験をしているからです。
しかし、それらは手法として確立されていないため、人は病の人を前に、何をどうするべきか戸惑ってしまいます。
凪らいふパートナーズでは、認知症予防など効果も期待されている回想法・ライフレビュー理論を軸に、
これまでわたしたちが培ってきた写真を扱うサービスの中で、地域の一般市民が取組める
ボランタリーな緩和ケア手法を研究・開発しています。
自らの写真を通して、自らの人生を振り返るそのひとときに、
本人も、ケアを提供する人も癒しの時間を得ることが期待されています。
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