みなさん、大変大変お待たせいたしました。
ヨコハマ市民まち普請で整備する物件がやっと正式にお知らせできる準備が整いました。
私たち鳥山町ノスタルジアプロジェクトが整備するのはココです!
この建物の右側の物件です。(左側My Wayはサーフボード工房のお店)
ここは、今年6月まで居酒屋が営まれていました。
写真の左側、かわいらしいキューピー人形看板が目印の株式会社キューピーキュー(以降、キューピー)の管理物件なのですが、キューピー社長・金子賢一郎社長が「ちょっと狭いけど、使ってみない?」とお声がけくださいました。
じつは、金子社長も私たち鳥山ノスタルジアプロジェクトのメンバーで、1次審査後、拠点候補だった物件が利用できなくなり、物件探しに大いに苦労している状況をよくわかってくださっていたのです。
最初の候補物件が大きな物件だったため、メンバー内で少し動揺があったのは確かなのですが、内覧してみると、この物件の小ささこそが私たちの活動のバネになると直感したのです。
つまり、小さいからこそ他の地域資源と「連携する」ことの重要性がよりクリアにイメージでき、私たちがめざすのは”ひとつの拠点づくり”ではなく、つながっていくことが大前提の「地域づくり」なのだということを確信したのです。
さて「連携」については次回お話するとして、今回はこの物件の魅力と魅力あふれる《町カフェ》の機能についてご紹介したいと思います。
《町カフェ》はどこに出来るの?
《町カフェ》の整備物件は、横浜市港北区鳥山町1013。
JR横浜線小机駅からは約徒歩5分の場所、上麻生線沿いにあります。
この通りは鳥山町の目抜き通りといっていい立地で、物件の右隣には、いつも行列ができる大判焼きのお店「おすとあんでる」や「ローソン港北鳥山町店」、「麺酒食堂ひだりうま」が続きます。鳥山町の人はこの道を通って駅に向かいますから、自然に目に入る物件だと言えます。
私たちはこれまで、鳥山町公民館など表通りにはない場所で活動をしていましたので、なかなか地域に知ってもらえないという苦労がありました。しかし、この立地で活動することで、いままで地域につながっていなかった人の目にも触れ、「なんだろう?」と関心をもってもらえるのではないかと大いに期待をしています。
どんなカフェができるの?
カフェの設計は、ご自身も令和3年度横浜市緑区でヨコハマ市民まち普請事業で拠点整備を行った設計士・関口春江さんにお願いしました。
まち普請を経験しただけに、関口さんのアドバイスは非常に有効なモノばかりで、設計だけでなく運用の面までもよく考慮した提案をしてくださいます。
特に、関口さんの拠点設計でもこだわった〈中の様子がわかる仕組み〉はすばらしい提案でした。関心をもってくだっさっても、初めての方が中に足を踏み入れるにはなかなか勇気がいるもので、外から中が見えることで安心感になるのだと教えていただきました。それにより、透明なガラスドアや開放窓のカウンターを設置。通りから中が見やすい仕組みを取り入れています。
もうひとつ、いっぽ店の中に入るしくみとして、エントランスエリアを設けるという提案をしていただきました。ただでさえ小さな物件に、セットバックを行うという大胆なアイデアです。
しかしこの提案のおかげで、エントランスにコーヒーカウンターが出現し、席数が増えることに成功。また、お店に入らなくても地域情報を受け取れる掲示板やチラシラックコーナーを設けることができました。
暑い夏の夜はこのエントランスにテーブルを出して、夜風にあたりながらおしゃべりするのも楽しいかもしれません。
《町カフェ》の間取りはどうなるの?
地域の方に《町カフェ》に望む機能などアンケートをとり、それらも関口さんの設計にしっかりと載せていただきました。これは途中経過のデザインですが、大きなところはこの内容で固まってきています。お店は想定通り狭いですが、機能的なキッチン配置をして、かんたんな軽食も提供したいと思っています。シニアのみなさんのアンケートからは、「共に食を囲む」という時間を楽しみにされている結果がよく見えたからです。
2階は和室のまま整備をします。利用時は靴を脱いで過ごす設定です。小さいお子さんがいるママたちの要望が生かされています。プロジェクトメンバーのほとんどが、小さい子どもがいる家庭がないため、ママたちの意見を聴く機会は非常に貴重でした。民生委員児童委員の主任児童委員にご協力いただきながら、直接ママたちとお話をする機会を得て生の声を生かすことができました。その他、離乳食をあたためるレンジやミルクのポットの配置などの要望もあり、2階にはミニキッチンを設置しました。
ミニキッチンが付いたことで、デモンストレーション形式の料理教室なども実施できそうです。もちろん、学びの講座や趣味の活動にも利用できるよう、投影設備やホワイトボードなど板書設備も整備します。ケアプラザや地区センター以外の、活動場所の選択肢が増えることで、地域の人がもっと鳥山町や城郷での暮らしを楽しめたらいいなと思います。
円安での資材高騰などで整備内容が変化することもあるかもしれませんが、この提案で二次審査に向かう予定です。
《町カフェ》で何ができるの?
《町カフェ》はただの「カフェ」ではありません。
《町カフェ》は地域とつながる入口なのです。
私たちは《町カフェ》は舞台装置に過ぎないと思っています。
大事なのは、お茶を飲んでほっこりして、自然と出てくるおしゃべりだと考えています。
お茶を飲みながらのたあいのないおしゃべりが、その人の翌日の活力いなるかもしれない。
もしかすると、大きな課題の解決のスタートになるかもしれない。
《町カフェ》はおしゃべりを促す舞台装置なのです。
おしゃべりがとてもセンシティブな内容なら、2階の相談室が利用します。
私たちのメンバーには、生活や福祉、心理や医療の専門職がいますし、専門機関へ連携することもできます。
また、地域のいろいろな情報をおしゃべりを通して提供していきます。
「ボランティアしたい」「何か面白いイベントない?」「〇〇ってどんな団体?」など地域のことを伝えられる地域インフォメーションデスクです。
ケアプラザまで行かなくても、この場所で細やかで新鮮な地域情報を受け取れるようになるでしょう。
待っているだけじゃつまらない!
さて今回は、鳥山町の拠点として整備する物件とその整備内容についてお伝えしました。
これからどんな活動をするの?とか、町カフェはいつオープンするの?とか、関心をもっていただけたでしょうか?
でも、カフェがオープンするのを待っているだけではつまらない。
自分が過ごす場所は、自分の意見を反映させたり作ることに関わりたくはないでしょうか?
私たちプロジェクトメンバーはいつでも歓迎します。
今後も《町カフェづくり》に関わる機会は、公式LINEなどでお知らせしていきます。
ぜひ公式LINEに登録して、鳥山ノスタルジアプロジェクトに参加してください。